ぼのぼのえの報告

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【M-1グランプリ2017】最終結果・審査員コメント書き起こし

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今年のM-1グランプリは本当にレベルが高かった。特に決勝3組は僅差で、最後の最後まで優勝者が分からなかった。とろサーモンも和牛もミキも1本目のネタが良すぎた節もあり、2本目の審査は本当に難しかったと思います。

なにはともあれ、とろサーモン優勝おめでとうございます!エンディングではリーダー(渡辺正行)の涙にもらい泣きしちゃいましたよ…5upでもなく漫才劇場でもなく、base時代の生きていた私は胸いっぱいでたまらなかったです。個人的な感想はまた改めて。 

 

M-1グランプリの醍醐味は審査員コメント

ネタ終わりのコレがたまらないんですよ。

今年の審査員は、松本人志、オール巨人、上沼恵美子、中川家礼二、博多大吉が続投、渡辺正行春風亭小朝の2人が加わった7人体制でした。M-1審査員経験のある方々なので安定感は抜群。

M-1の審査員コメントは毎年グッと来るものばかり。審査員のお笑いに対する情熱と出場コンビへの愛が溢れていて、”芸人の深部”を少しばかり覗き見させてもらってる気持ちになります。

松本さんはもちろんですが、M-1出場経験のある礼二さんや大吉さんのアドバイス、後輩のネタに精通した若手愛溢れる巨人師匠やリーダーのコメントにはものすごい重みを感じます。

という訳で、今回はこの審査員コメントを書き起こし〜。

 

M-1グランプリ2017 最終結果

   優勝 とろサーモン(1stラウンド3位)

 2位 和牛(1stラウンド1位)

 3位 ミキ(1stラウンド2位)

 4位 かまいたち

 4位 スーパーマラドーナ

 6位 ジャルジャル

 7位 さや香

 8位 ゆにばーす

 9位 カミナリ

 10位 マヂカルラブリー

 

審査員の採点・審査員コメント(ネタ順) 

①ゆにばーす「相方と宿泊」(8位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
89 87 90 91 92 87 90 626

大吉「(芸歴)5年目で、この舞台で、急に出番言われて、ほぼワンミスもなくというのは…トップでつけられる最高の点数が92点だと思います」

今田「川瀬名人は褒めると調子に乗るんで、もっとクサしても…」

川瀬「そんな人はいない!基本褒めて欲しい」

松本「こんなん言うていいのかな。面白かったですよ!…お客さんが良すぎるのか!?って僕よく分かんないところがあるんですよ。お客さんの反応がすごくいいでしょ?これが彼らの実力がスゴイのか、お客さんが温かいのか…

今田「代表して言います!彼らの実力ではないです!」

松本「離れたまま(ネタが)終わるって言うのは斬新で僕好きでした」

退場間際に川瀬「…お客さんが笑いすぎたからいけないんですよ」

今田「本性出てきたなコイツの!」

 

②カミナリ「一番強い生物」(9位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
87 86 89 90 91 85 90 618

上沼「去年私低かったでしょ彼らの得点。彼らの先輩サンドイッチマンが私の楽屋に来て『カミナリのどこが悪いんですか?』って脅されたんですよ。その時は『覚えてない』って思ったんですけど。今日のはネタがとっても好き!ただ、叩いて笑いが起こらないのはスゴイな。あのドツきはいるんかな?叩いてから突っ込むってのはいらないと思う!ドツきがなくても、面白いと思う」

今田「スゴイ一石を投じられています」

まなぶ「1年間ずっと悩んでたんですけど、簡単に答えが見つかりました」

小朝「2人のパターンを観客が知っている中でやっていくの大変だったと思う。今回叩いて突っ込む前の”間”を少し詰めて来たんですね。工夫があったなと思い、この得点にしました。」

 

③とろサーモン「旅館の女将」(3位→優勝)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
88 93 93 93 93 92 93 645

渡辺「面白いです。上手いです漫才が。今回がラストイヤーで、力が入るところ、こんなに軽くサラッと漫才ができている、ふざけられている。素晴らしいです。」

礼二「久保田くんのテンション次第なんですよねとろサーモンって。今日は非常に安定してたなって。」

松本「すごい面白かったんですけど…今のコメントとか全然面白くない。」

久保田「いつも松本さんにこうやって怒られるんで、先祖でモメてたのかもしれません。」

 

④スーパーマラドーナ「合コン」(4位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
94 91 92 91 93 90 89

640

巨人「面白かったと思いますよ。毎年上手くなってるしね。ネタの振り方も入り方も漫才らしいし、仮のネタ(他のネタのこと?)も落ち着いて持ってるし、会場もスゴイ笑ってたし。これは点数には加算していませんが、彼らが敗者復活で上がって来た時、胸がグッとなりました。劇場などで『絶対行きますから!』って会うたびに言っていたんですよ。」

大吉「最後もう一つ何かがあれば、とろサーモンより上につけようと思っていたんですよ。でも、まだまだ引き出しあると思うんで。」

  

⑤かまいたち「怖い話」(4位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
95 89 94 90 92 91 89 640

小朝「僕かまいたちさん大好きなんですけども。出場する人たちは”勝てるネタ”を用意するじゃないですか。でも実際は”勝ち切るネタ”が必要。で、(今回のかまいたちは)”勝ち切るネタ”ではなかったんじゃないかと思う

山内「き、厳しい…」

今田「これがM-1じゃぁ!」

巨人「上手いですよね。爆笑が随所にありましたし、ずっと同じ笑いじゃなく、ドンとくる時とガンという時と…そこで得点がアップしました。入り方も綺麗やし、喋りも抜群だし、普通のネタなんだけど、それをここまで持ってこれるのは素晴らしい。」

礼二「尻上がりに盛り上がるという理想的な構成だった。

松本「スーパーマラドーナと同点で、僕も1点差だけど…なんか審査員いいなぁって。なんか通じ合ってるなぁって。…でも、縄跳びのネタの方が良かったんじゃないの?」

濱家「あれ僕らのネタじゃないんです。…二度と言わんといてください。」

 

⑥マヂカルラブリー「野田ミュージカル」(10位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
86 89 88 89 88 84 83 607

渡辺「え、俺ですか(笑)?俺は好きなタイプの漫才なんですけど…ただ、漫才としてネタの振り幅がちょっと少なかったかな。同じことの繰り返しだけに終始しちゃったかな、構成上ね。」

上沼「ごめん、聞かないで。」「好感度上げるなら、審査員も良い点数押したらいいですよ?でもみんな本気で挑んでるんで、こっちも本気でやってます。」

野田「こっちも本気でやってる!」

上沼「本気でやってるっちゅーねんこっちも!一生懸命やってるのは分かるけど、好みじゃない。」「よう決勝残ったなって思って。」

ショックを受けた野田の脱ぎ芸やらなんやらあって…

今田「松本さんいかがですか!?」

松本「録画して来たんですけど、ここはスキップします

 

⑦さや香「歌のお兄さん」(7位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
87 91 90 90 90 90 90 628

上沼「笑いました!新しい形ですね。リズム感もあるし、本気で成り切るから。彼達は漫才から離れてもスターになる気がする。そんな予感が。私半分占い師なんですよ。」

今田「えみちゃんねるの出演決まったなぁ!」

渡辺「勢いがあって新鮮で良いですね。新しいキャラのボケで、シュッとしている感じだけど、あそこまでボケるとは。なかなかいいキャラですよ」

巨人「お客さんが良かったですよね。『歌のお兄さんになりたい』言うた時、お客さん『ヘェ〜』って言ったからね。新山くん(ボケ)のテンションの高さをお客さんが受け入れてくれたんだと思いますけど、僕はちょっとネタが単純かなぁと思いました。もう少しひねるところがあっても良かった。」

 

⑧ミキ「漢字が苦手」(2位→3位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
93 94 91 92 91 94 95 650

礼二「面白かったですよ。ただ、捉えるところが細かすぎて、もう少し大きな展開も欲しいなってのはありますけど。面白かったです。」

松本「ところどころすごいベタも入れてくるんですけど、 このテンポでこんだけやられたら圧巻かな〜って。」「ただミキは、全然面白くないネタもあるんで〜」

ミキ2人「全部おもろいわ!」

松本「決勝はちょっと心配ですね〜」

大吉「勢いがあってすごく面白かったです。もう少し、弟さんのボケがシャープなやつが1個2個入っていたら点数上がったのかなって。

 

⑨和牛「結婚式」(1位→2位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
92 92 93 94 94 93 95 653

巨人「前半はびっくりしました。このまま行ったら落ちるんちゃうかなって。後半はさすがに上手いと言うか…ま、ギリギリですね。もう少し前半が長かったら、あと2,3点低いかもしれません。でもさすがに上手い。テンションもあげられるし、立派なもんだと思います。」

松本「実は意外と新しい試みをやっていて、スッと2役から(別の役に)乗り替わる、というね…割とやっていないパターンかなって感心しました。

小朝「後半にツッコミの方がハジけるのが良かった。」

 

⑩ジャルジャル「ピンポン」(6位)
巨人 渡辺 礼二 小朝 大吉 松本 上沼 総合
93 88 89 90 91 95 90 636

松本「…ですよね。僕は一番面白かったんですけど、多分そうでもないと思う人もいるかな。分かれるねこれは!アレ以上いき切っちゃったなら曲になっちゃうので、そのギリギリの設定のところで意見が分かれるんじゃないかな。僕はバッチリでしたけどね」

礼二「ほんま面白かったんですよ。ジャルジャルの世界観で、これぞジャルジャルだ!ってのがあったんですけど、やっぱり何か展開があったり、大きい笑いがあったり…。同じ繰り返しがずっとあったんで、違う裏切りを見せて欲しかったなってのがありましたけど。

巨人「いつも新しいものに挑戦している姿勢が大好きなんですけど。前半少し寂しかったのと、『アホやったら聞かれへんのちゃうかな』と言うネタで、(聞き手が)理解できないと笑えないからね。」「今日はベタなネタがほとんどだったけど、彼らは新しいものに挑戦していて、そこが高得点。僕も面白かったと思います。」

上沼「本当に面白かったですよ!今日はね、ピンポンパンポーン!背筋伸びと◉△×〜!という夢を見ます」「彼らはチャレンジャーですね」

大吉「ホントにね…ジャルジャルだから、もう一展開何かあるんじゃないかって、ちょっと待っちゃう。期待しすぎて…こんな感じになっちゃったのかもしれない」

 

●最終決戦

渡辺、礼二、小朝、大吉→とろサーモン4票

巨人、松本、上沼→和牛3票

 

<最終決戦ネタ前のコメント>

松本「僕はジャルジャルの95点が一番いい点数だったんですけど、ジャルジャルはここにはいないので、決勝は95点以上の漫才を見たい」

上沼「実力はみんな一緒。こんな面白い決勝戦は初めてじゃないですか?今年は一番面白い!」 

 

<ネタ終わり優勝発表前のコメント>

巨人「めっちゃくちゃ難しいですね。1本目を踏まえて、とろサーモンは1本目も(2本目もという意味?)良かったと思うし、ミキはミキで余裕があるし、僕はもう(和牛のネタの)おばあちゃんにはビックリさせられましたね。」「一番笑えた人に僕は投票しました」

渡辺「難しいですね。みなさん面白いんですよ。これ厳しい。彼らの人生かかってますからね。でも最後は自分の好みで入れたいと思います。」

礼二「よく仕上げてきましたね、ここまで。余計こっちを迷わせますよね。これは好みですね。」

小朝「ミキは豪速球で真ん中に、和牛はコーナーを狙ってきたストライク、 とろサーモンはボールかのスライダーみたいな感じ。面白かったです。」

大吉「ほぼ同列。その中で1組だけ、一箇所だけ優れているのがいたので。そこに入れました。一箇所だけ。」

松本「素晴らしいし、こんなに盛り上がるなら来週もやったらいいと思う。」「2組どっちかで迷ってる。」

上沼「すごいのは全力投球3組ともしてるところ。決勝だから噛むとか、緊張は全く見られなかった。でも私は一発で決まりました。」

 

<優勝発表後のコメント>

上沼「一番苦しい審査でした今年は。みんな獲ってもいいんだけどな。私は吐きそうです。」

松本「和牛に入れましたけど、不服は全くなくて、本当に僅差でした。」

渡辺「芸人さんが売れていくってことが…おめでとう(涙)」

大吉「(とろサーモンに投票した理由を問われ)僕が無類のミッキーマウスファン*1だった」というのは冗談で「つかみが一番早かった!つかみのスピードがピカイチだったんで!」

 

*番組終了後、松本さんTwitter 

 

取り急ぎ、以上!

ちなみに、生放送後のgyao!配信で陣内さん(千鳥だったかな?)が、ネタ終わりのトークによって、仕事が増えるかどうかが決まるって話してました。そういう観点では、かまいたちは上手かったし、マヂカルラブリーは爪痕を残したんじゃないか、と。

 

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*1:当日、とろサーモン久保田の衣装がミッキーマウスカラーだった